
こんにちは〜【きりん】です。前回の続き。産後クライシスを私たちが認識してからになります。
この頃私たち夫婦は喧嘩が絶えず、妻は些細なきっかけからどんどんと悪い方へイメージし実際あった出来事以外に、「きっと夫はやってくれないだろう、それがイライラする」と想像した事に対しても怒るようになりました。
私はというと何が悪いのか、どこが悪いのか。それを聞くことすら怖くてできずにただただ妻の反応を見るというどうしようもない日々が続いていました。
今にして思えばかなり限界まできていたかもしれません。ある晩に妻から「こんな生活が続くなら離婚した方が良い」と言われたことがあります。
正直その時の私の心境としてはいろいろな感情が複雑に入り混じった思いでそれを聞いていました。子供のこと、自分たちのこと、将来のこと。
本当に本心で言っているのか。わからなくなり私は答えることができませんでした。
転機が訪れたのはそれから少しして市役所に相談しに行ったところ、私たちと同じ様に、何組かの夫婦が話を聞きにきていました。
あぁ私たちだけではないんだなと少し安心したのを覚えています。
そこで聞いた話としては、産後クライシスには
- 出産後のホルモンバランスの変化
- ライフスタイルの変化
- 働いている女性は職場の産休への理解度などの不安
- 夫の育児・家事への無関心
ということがあるそうです。ここからわかることは女性は出産後に性格が変わってしまった!と嘆く男性が多くいますが、そうでは無いということです。
イライラするのを望んでいる女性はいないでしょう。女性自身もこうした変化が多い時だからこそ自身も感情を抑制できないのです。
ではこうした場合夫はどの様にすれば良いでしょう。そのご家庭事に状況は違うと思いますが、まずは知ること!から始めましょう。上記の内容を知っているかいないかでは、見方が変わります。
夫の理解度を上げることで軽減できるものもあるのです。
特に世の男性には妻が好きでこの様になってしまうわけでは無いことを理解して欲しい。
夫目線で言えば、毎日仕事で乗りたくも無い満員電車にのり上司には怒られ、一生懸命働き給料をもらい生活を支えている自負があると思います。
だからと言って働いている俺も辛いなどと主張することが苦しんでいる妻からしたら、ズレた主張なんです。
産後クライシスは今まで献身的に家事をしている男性にも妻は当たる様になります。これは総じて誰でもなる可能性があるからです。だからと言って働いていることを主張する事は、苦しんでいる妻からしたらただの自己主張に見えてしまい妻自身を見ていないと思ってしまいます。
では私たち夫婦がこの時期を乗り越えたのか。
まず第一に、妻の不安を消すことを第一優先とした。
具体的にはまず、起こりうる事象の視覚化を実行した。怒りの原因のひとつ一つをお互いに紙にかき、それによる怒るタイミングやキッカケを掴み、そうならない様注意した。共通認識する事により言い争いする数を大幅に減らす事ができた。
その他に重要視したのが、家族といる時間を増やす事だ。男性には特に意識して欲しい。仕事が忙しいとか、家にい辛いなと感じわざと残業をしたりする人はいないだろうか。もし思い当たる節のある方は今一度自分の大切なことの優先順位を確認して欲しい。
もしこの時期、離れた先に妻はどう感じるだろうか。辛い時に家に遅くに帰ってくる夫に何を期待すればいいだろうか。
本当に大事なら一緒にいるべきである。家族はあなたに悲しい出来事以上に喜びを与えてくれるのだから。
我が家は意識を変えることで今では子供と3人で笑いの絶えない家庭を作れている。まだまだ不安や喧嘩もすると思うが、お互いを思いやり暮らすことで今後も苦難を一緒に乗り越えていければと思う。